国土交通省が募集を行った「空き家利活用を行う不特事業者に対する専門家派遣事業」をご存知ですか
クラウドファンディングを活用し、空き家などの利活用を促進するため、平成29年小規模不動産特定共同事業が創設。
資本金や組織体制整備の許可要件が緩和され、不動産ファンド組成のための許可取得ハードルが下がりました。
今後、小規模事業者による既存不動産の証券化促進が期待されます
しかし、そうはいっても、実際の申請手続きや、ファンドの運用実務は、金融の知識や経験がないと取り組みにくいものです
そこで、国土交通省は、ファンドを活用した空き家再生のモデルとなる優良案件となる事業者への支援を行い、事例・ノウハウを広げ、日本全国に小規模不動産の担い手を育成し、地方創生につなげていきたい考えです。
そんな背景から、令和元年、モデル事業として採択された案件の1つが「茅葺き再生ファンドfrom美山プロジェクト」です。
京都府・美山町に点在する茅葺屋根の古民家をファンド化して、リノベーションし、とっておきの宿に改装していきます。
日本の伝統文化財である茅葺き古民家の保存・活用に賛同する投資家や地域住民から長期間の出資を受け入れられるよう、無期限かつ対象不動産の追加取得可能なスキームを構築し、古民家再生と美山町エリア全体の活性化へと繋げることを目指します
そして、カピバラ好き行政書士は、法律・申請手続きまわり、かかわらせていただくこととなりました。
登録申請を行う事業者・ニシオサプライズ株式会社の西尾さんは、職人歴30年の生粋の茅葺屋根職人です。
自然の風景に溶け込む茅葺のおうちは、ため息が出る美しさです。
茅葺きの素晴らしさを訴え、保存・普及に人生を懸ける西尾さんは、
京都の美山町で茅葺きの古民家を再生して、一棟貸しの宿「美山Futon&Breakfast」を運営しています。
鎌倉のエンジョイワークス(株)は、全国で初めて小規模不動産特定共同事業者の登録を行い(現在は不動産特定共同事業者)、不動産クラウドファンディング×まちづくり×空き家再生の先駆者です。
行政書士である私の役割は、ファンドのスキーム構築・不動産特定共同事業登録申請に向けての社内体制整備のアドバイス、ファンド運営実務のマニュアルである業務の方法の作成や、投資家と締結する不動産特定共同事業契約の約款づくり
申請手続きのミートアップで、事業者のみなさまと国土交通省を訪問しました。
ニシオサプライズ株式会社の西尾さん、クラウドファンディングでの募集・契約締結の代理媒介を行う、株式会社エンジョイワークスさん、カピバラ好き行政書士3名でぱちり
茅葺きの宿が私たちにとってもっと身近なものとなるよう、
全国の空き家や遊休資産の証券化のモデルになるよう、張り切って新しい事業に取り組みます
また随時、進捗状況をご報告させていただきます