11月もまさに終わろうとしていますが、東京もぐっと気温が下がってきました。
本日は新幹線で名古屋まで来ています
名古屋(愛知県)での不動産特定共同事業許可取得完了
これまで愛知県での許可申請をサポートさせていただいていた名古屋で住宅事業を展開するクライアント(株式会社TSON)様の不動産特定共同事業(1号・2号)の許可が晴れて下りました
クライアント様の承諾を得て、実際のFTK事業の許可証をご紹介します(すごくシンプルなフォーマットです)
FTK許可取得に至るまでの道程
不動産特定共同事業法について相談したい、と遠方からカピバラ事務所までご相談を頂いたのが7月で、社内体制の構築から業務の方法、約款の作成を行い、愛知県へ申請を行ったのは10月7日のこと。
事前相談の段階で話は詰めていたとはいえ、「年内に下りると良いですね」とお話していました。
わずか1カ月半で許可が下りたことは嬉しいおどろきです早めのクリスマスプレゼント(?)の気分です♪♪
ご協力いただいた会社の皆様(本当にやりとりの全てが迅速でした)と愛知県審査のご担当者様(ていねいに対応してくださいました)にこの場を借りて御礼を申し上げます
不動産特定共同事業の第1号ファンド組成に向けて
こうして、許可取得により事業開始のスタート地点に立ちましたが、今後も物件(土地)の仕入、広報、販売(営業)、運営管理、経理、総務、法務、内部監査など検討すべき課題が山盛り
そこで、カピバラ好き行政書士は引き続きファンド事業立ち上げのサポートにかかわらせていただくこととなりました。
さっそく、会社の皆様とミートアップを開催。
物件(不動産)を仕入れる前でもファンドを募集できるのか?
具体的な業務の流れと社内手続きの方法は?
ファンドの勧誘や広告する際に気をつけるべきことは?
まとめて複数の不動産を1つのファンドに入れることができるのか?
複数の不動産をまとめてファンドにできるとして、部分的に売却することはできるのか?
分別管理を行う場合、社内での会計処理はどのようにすればよいのか?
銀行口座はファンドごとに作らなくてはいけないのか?
募集金額が集まらなかった場合はどうすればいいのか?
運用の予定時期が前後にずれる場合はどうしたらいいのか?
これからファンドを組成しようとする各部署の方々からは、疑問・質問がたくさん湧いてきます。
不動産特定共同事業の実務は、不動産の売買(賃貸借)と金融商品の販売が融合しています
不動産と金融の両方の知識が必要になるのが特徴的です
ところで、打合わせの後、会社の皆様と食事に行ったのですが、食事を囲んでの和やかな雰囲気の中で、会社の方から不動産特定共同事業を取り組もうとする背景や経緯、不特事業どのように展開していきたいかなどの想いをお伺いすることができ、とても嬉しかったです
事業者のみなさまはビジネスに対する想いを持っていらっしゃいますし、行政書士として取り組みを実現していくお手伝いができることは遣り甲斐がありとても楽しいです
FTKの「業務管理者」になることができる『公認不動産コンサルティングマスター』資格とは
FTKを行う上で事務所ごとに設置義務がある『業務管理者』になるための資格の1つに公認不動産コンサルティングマスターがあります。
公益財団法人不動産流通推進センターが毎年試験を行っており、受験資格は宅地建物取引士資格登録者、不動産鑑定士登録者、一級建築士登録者が該当します。
さて、この写真はどこを撮影したものでしょうかわかりますか
正解は東京・中野駅前の中野サンプラザで、11月10日朝に撮影しました。
この日は公認不動産コンサルティングマスターになるための不動産コンサルティング技能試験が全国で開催され、カピバラ好き行政書士は東京の受験地・中野で試験を受けたのでした
これ以外に『業務管理者』になることができる資格は、一般財団法人日本ビルヂング経営センターが主催するビル経営管理士と一般社団法人不動産証券協会(ARES)が主催する不動産証券化協会認定マスターの計3つ。
なお、小規模不動産特定共同事業の業務管理者については、3つの資格のいずれかを取る以外の方法として、日本ビルヂング経営センターが開催する小規模不特事業講座を受講することでもOKとなりました
仕事好きなカピバラ好き行政書士も、よりFTK業務の深みを掘り下げるために勉強しました
特に試験分野の1つである『事業実務』は、不動産事業の事業計画/キャッシュフロー計画を学ぶものであり、試験勉強を通じて、不動産ファンドの設計に関する理解力が大きくパワーアップしました
理論と実務のバランスを大切に、今後も引き続き精進して参ります