本日は、民泊(住宅宿泊事業)立上げにかかわった古民家お宿のご案内をいたします。
創業1931年(昭和6年)6月1日、周囲一帯が八ヶ岳中信高原国定公園に指定されている、信州松本の老舗旅館『扉温泉 明神館』
こちらから『里山の良さを体験することができ、地域の活性化と古民家の活用につながる民泊に取り組みたい」とご依頼を受けて年明けから進めてきた古民家の民泊(住宅宿泊事業法)がついにオープンしました。
施設の名前は「Satoyama villa DEN」
一休のバケーションレンタルからも予約を受け付けています
”土地の歴史や風習に交流を通じて触れる、生きる糧を自らの手で作る喜びを知る、自然の恵みを住民に分けていただく”
”その地域ならではの「そこにある人の営み、暮らしぶり」といった、土地の感覚(sense of place)を「泊」「食」「参 画」を通じて味わえる場をつくること”がこの民泊のテーマです。
創業当初から、人里離れた山奥で大自然の恵みを感謝し、大切にする経営を続けてきた明神館だからこそできるプロジェクト。
便利さと引き替えに、自然の生活から離れてしまった現代人が、里山のライフスタイルや生活・文化を味わい、同時に日本の里山の価値向上につながることが期待されます
カピバラ行政書士は、今回、築190年になるこの古民家の民泊(住宅宿泊事業)活用に関わらせていただいたのですが、初めてご相談を受けた時は「そもそも宿泊事業ができるのか?(依頼者の希望は年間営業可能な「旅館業」)」というところからスタートしました
その古民家は、市街化調整区域内に建築されていたためです
市街化調整区域は市街化を抑制する地域なので、一般的に事業を行うことはできません。
おまけに、辺りは見渡す限りの美しい畑、田んぼ(農地)
建物のすぐ隣は見渡す限りの山、畑、田
その地域の都市計画・地区計画や、建物の建築された経緯などを調べた結果、「旅館業は許可を取ることができないが、住宅宿泊事業なら可能」ということがわかりました。
市街化調整区域での住宅宿泊事業の届出については、後日まとめたいと思います
旅館業とは色々と制度が異なる住宅宿泊事業を始めるにあたり、まずは住宅宿泊管理業の登録からスタートして、同時に古民家の改修工事、住宅宿泊事業届出の準備と様々進め、ていきました。
会社の方や工事業者の皆様と連携し、こうしてオープンする運びとなり本当に嬉しく思います
とても味わいがある素敵な「Satoyama villa DEN」をご紹介します。
門をくぐると中には広い庭になっており、いくつもの蔵が並んでいます。
庭の一角から母屋の部屋を撮影しました。
建物の延べ床面積は244.69㎡のゆったりした広さで16名まで宿泊できます。
1階は美しい梁の下で地域の新鮮な食材を楽しみながら家族とくつろぐ「ストーブリビング」「ダイニング」「キッチン」が空間でつながっており、畳の広い寝室があります。
[客室]
1階 清流(和室・畳) 10畳 16.56㎡(板の間含む) 宿泊人数 2名
1階 豊饒(和室・畳) 8畳 13.24㎡ 宿泊人数 2名
2階 日和(洋室・フローリング) 18畳・29.81㎡ 宿泊人数 4名
[共用スペース]1階 キッチン・リビング・ダイニング 62.93㎡ 南座敷(和室・畳・2室) 8畳 13.24㎡、8.3畳 13.79㎡
[宿泊人数] 最大16名 ※南座敷を宿泊部屋としてご利用いただきます。(和室2室・各4名)
[設備] WiFi (無料)、浴室、シャワールーム
[冷暖房] エアコン、床暖房、薪ストーブ(1階共有スペース)
[キッチン] 冷蔵庫、IHクッキングコンロ、食器洗浄機、炊飯器、電子レンジ 電気ケトル、コーヒーメーカー、食器、グラス、調理器具、雑貨 等 [浴室] バスタオル、フェイスタオル、ドライヤー ※バスタオル、フェイスタオルはお部屋にご用意いたします。
[アメニティ] シャンプー、リンス、ボディーソープ、歯ブラシ、カミソリ
[館内着] 有り
[その他] プロジェクター、スクリーン、ホワイトボード、BBQセット
築190年とは思えない清潔で美しい広間・・・・
裏手の庭は竹林が広がっています。
長野県・松本まで新宿から特急あずさ号で簡単にアクセスできます
古くて新しい、老舗旅館が手掛ける古民家を活用した民泊施設。
宿泊だけでなく自然とのふれあいが、日常に活力をもたらせてくれること間違いないでしょう
同時に街に暮らす人と自然・地方部のつながりが広がり、日本のこのような古民家の利活用が広がっていくことを期待しています