
先週は愛知県庁を訪問し、県担当者の方と不動産特定共同事業に関する情報交換をさせていただきました。
最近は行政も横のつながりが広がり、県を超えて情報交換や連携されているとのこと、とても素晴らしいと思いました。
私も引き続き、民間と行政の懸け橋として精進したいと思います。
「自主規制ルール検討会」の発足
さて、本日は、私の新たな活動について報告いたます。
この度、一般社団法人不動産クラウドファンディング協会(RCA)と一般社団法人不動産特定共同事業者協議会(FTKK)が共催する「自主規制ルール検討会」において、私、カピバラ行政書士も委員の一員として参加させていただくことになりました。
この重要な検討会に参加するにあたり、皆様にお願いがあります。
検討会の重要性と私の役割
ご存知の通り、不動産クラウドファンディングは、多くの方にとって資産形成の新たな選択肢として、近年急速に市場が拡大しています。
この成長は大変喜ばしいことですが、同時に、私たち事業者には、投資家が安心して参加できる、より健全で透明性の高い市場を築き上げていくが、私達の責任であると同時に、業界の発展のためにも重要と考えています。
こうした背景のもと、国土交通省の「中間整理」を踏まえ、業界の自主規制ルールを検討する本検討会が発足しました。
私はこれまで、長年にわたり不動産証券化、特にそのリスク分析と法令遵守のアドバイスを専門してきました。
この経験を最大限に活かし、投資家が商品の本質的な価値とリスクを正しく理解できるよう、実効性のあるルール作りに貢献することが、私の使命です。
【自主規制ルール検討会 概要】
主催: 一般社団法人不動産クラウドファンディング協会(RCA)、一般社団法人不動産特定共同事業者協議会(FTKK)
開催日程(予定):第1回: 2025年9月30日
第2回: 2025年11月
第3回: 2026年2月
主な議題(予定):
・利回りの算定根拠の表示及び用語の統一
・事業計画・資金計画に関する表示
・事業スキーム・特殊アセット等にかかる表示
特に、第1回の議題である「利回りの算定根拠の表示及び用語の統一」は、投資判断の入り口となる極めて重要な論点です。
現状、各社で「想定利回り」の算出根拠や表現に差異が見られることは、皆様も感じていらっしゃることでしょう。
私は、表面的な数字だけでなく、その利回りがどのような前提条件(稼働率、修繕費、運営コストなど)のもとに算出されているのかを、投資家の皆様が容易に比較・検討できるような、標準化された表示方法を強く提言していきたいと考えています。
この度の委員就任は、大変光栄であると同時に、皆様の期待を背負う責任の重さに身が引き締まる思いです。
事業者・投資家の皆様へのお願い
そこで、皆様にお願いがございます。このブログを読んでくださっている皆様が、不動産特定共同事業に対して普段感じていらっしゃるご意見や疑問点を、ぜひお聞かせください。
「この部分の表示が分かりにくい」
「こういうリスク情報をもっと開示してほしい」
ぜひお気軽にご意見をお寄せください。投資家の視点に立ち、分かりやすく、誤解のない情報提供のあり方を追求したいと思います。これからの不動産特定共同事業市場が、投資家と事業者の双方にとって、信頼と安心の上に成り立つ持続可能な市場となるよう、その礎を築くために全力を尽くします。
今後の検討会の進捗についても、ご報告できる範囲で発信してまいります。
引き続き、どうぞお楽しみに!