テーマは「まちづくり」と「ヘルスケア」! 国交省『FTKの多様な活用検討会』と東北初のヘルスケアFTKファンドが始動

こんにちは、カピバラ好き行政書士の石井くるみです晴れ

秋が徐々に深まるこの頃、東京では良い天気が続いています。飛び石で連休となる今週末も、紅葉日和となるとよいですね紅葉紅葉

 

地域ファイナンスとして活用が期待される不動産特定共同事業(FTK)の制度改正を見据えた議論

さて、私も検討会委員を務めている国土交通省「不動産特定共同事業(FTK)の多様な活用手法検討会」おねがい

 

その第2回目検討会が8月4日(火)に、第3回目検討会が、先週10月25日(火)に開催されました。

 

「ヘルスケア」をテーマとした第2回目に続き、第3回目検討会では、「まちづくり」をテーマとして、不動産特定共同事業法(以下「FTK」)をはじめとする不動産証券化手法を用いてまちづくりプロジェクトに携わってきた検討会メンバーのみなさまと議論を行いました。

 

Withコロナの新しい生活様式に対応するため、新たな機能を有する不動産の開発や、既存の不動産の改修ニーズが高まることが予想されるところ、「地元生活圏」の形成、クラウドファンディングの拡大や地域金融機関の預金残高増等を受け、今後、その受け皿としてFTKがどのような役割を果たしていくことができるのか?

 

制度の活用促進に向けて検討すべき課題は多く存在しますが、「地域ファイナンス」手法としてFTKは大きな可能性を秘めていますキラキラ

 

 

資金を広く一般から集めるFTKは、「いま、街にはどのような不動産が求められているのか」という不動産の根本的なマーケティングとしても利用できるのでは、と私は考えています。

 

特にインターネットが広く普及した社会において、クラウドファンディングはとても重要なツールです。

 

私たちのライフスタイルも、都市集中が見直され、投資家が自らコワーキングスペースを借りるなど、「地元生活圏=オペレーターや従業員」の地産地消がひろがり、また、まちづくりにおいて重要な役割を果たす地域金融機関については、私募リートの代替(スーパープロスキーム+対象不動産変更型) としてFTK活用が促進されることを期待していますおねがいキラキラ

 

 

また、本検討会では、規制緩和を見据えた法改正についても検討が行われています。

 

例えば、土地から新しく建物を開発する場合など、リスクが高い特例事業型のFTKファンド事業においては、一般投資家の参入が制限されていますが、「リスクの説明をしっかり行うことを条件に、緩和することができないだろうか」とか、「事業実施の制限を早め、機動的な資金調達を可能とすることができないだろうか」など、投資家保護と制度の柔軟性のバランスが模索されています。

 

これは、制度を作る側だけではなく、投資家になり得る私たち個人、1人ひとりの理解も重要です。

 

誰かが造ったものを享受するのではなく、みんなで一緒に行う参加型まちづくりを目指していけたら日本中が元気になると思います!

 

 障がい者の自立支援に向けた新しい取組み★東北初のFTK「まちワク。ファンド」始動!

 

霞ケ関で熱い議論が交わされる中、時宜を得た新しい不取組みが東北でも始まっています。

 

宮城県の不動産特定共同事業者である中城建設株式会社が、「まちづくり」と「ヘルスケア」をテーマとしてまちワク。ファンドを立ち上げました。

 

その第1号ファンドは、障がい者の自立支援に向けたグループホームを対象とした、「応援型」ヘルスケア不動産ファンドです。

 

全国的に障がい者の方向けのグループホームが不足している現状において、仙台でも100床は不足しているといわれています。

 

宮城県で長く建設業を営み、その地域の課題やニーズを熟知している地元の建設会社だからこそできる取組みですね照れ

 

 

もともと空き家となっていた民家を、仙台のリノベーション会社である株式会社NsCreate. が、障がい者向け施設にリノベーション。

 

中城建設株式会社がFTKファンドの対象不動産として取得し、テナント(グリーンルーム株式会社)に賃貸します。

 

グリーンルーム株式会社は、障がい者を積極的に雇用しヘルスケア事業を展開する仙台の地元企業であり、雇用に続いて住居の面でも障がい者の自立支援を進めて行きたいという想いのもと、FTKを活用したグループホームの運営に参画したとのこと。

 

なお、私カピバラ好き行政書士も、この「まちワク。ファンド」の計画段階から、商品設計、事業計画策定、コンセプトメイクなどお手伝いをさせて頂きましたピンクハートおねがい

 

 出資を通じて「あったらいいな」を応援できる!

地域の空き家を、まちに必要とされる「あったらいいな」施設として利活用することを目指す「まちワク。ファンド」!

これまで、行政や企業といった一部関係者のみで行われてきた「まちづくり」ですが、私たち個人も「まちワク。ファンド」に出資することで、年5%(予定利回り)の分配を受けながら、様々なプロジェクトを応援することができます。

 

なお、「応援」といっても、出資にはリスクを伴います。

 

実際の利回りが予定利回りを下回ったり、元本が毀損するリスクがあることを十分に理解した上で、自分が応援したいプロジェクトに出資をするようにしましょう。

 

 

 「三方よし」がコンセプト

 

「まちワク。ファンド」の目指すコンセプトは、「企業」、「投資家」、「地域社会」のニーズに応えるする三方よしのファンド商品!!

 

今回のヘルスケア1号ファンドでは、①施設(不動産)を必要とする「企業」の資金ニーズを満たすとともに、②資産運用をしたい「投資家」の運用ニーズを満たし、さらに③地域の空き家問題の解消して障がい者の方々により良い住環境を提供することで、三方よしを体現しています。

 

地域の様々なステークホルダーのニーズに応える「まちワク。ファンド」は、FTKを活用した、新しいまちづくりのモデルとなり得るのではないでしょうかおねがいキラキラ

 

地元でも話題を呼んでおり、業界新聞などでも取り上げているとのことです。

 

まちワク。ヘルスケアファンド第1号は、募集を開始したばかりですので、仙台のまちづくりや障がい者自立支援に応援、共感する方はぜひ詳細をご覧ください。

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