9月28日(木)、総合ユニコム様主催のセミナー登壇のため、京都に行って参りました
今回は日頃からお仕事でも色々とご一緒させていただいている株式会社SECAI様とのコラボセミナーでした
株式会社SECAIの代表の松浦社長は映画の松竹株式会社の出身で、企画やブランディングを得意とされています。圧倒的に美しいグラフィックの数々・・・・思わず息を呑んでしまうほど素敵な企画を多数手掛けておられます。
今回のセミナーは、京都の南のエリアの九条にある古民家をデザイナーズ町家風にリノベーションした一日一組限定の宿の見学会とその運営実績に基づいた、宿泊施設において高付加価値を実現するための徹底解説セミナーでした。
ずっと使われずに放置されていた家屋を約1年ぐらいかけてリノベーションした「KUSHUKU KYOTO HOSTEL」です。
室内の装飾の多くは、京都の伝統的な職人と現代アート作家のコラボレーションによって創られた京都市後援ホステルです。
施設見学では、実際にリノベーションにかかった工事費用の詳細などもご説明して、参加者の皆様も興味津々のご様子でした。見学会を終えた後の午後の講演第一部では、私が宿泊に関する法規制等を解説。
京都は特殊ルールが存在する、許認可の難易度が高いエリアで、プランニングにあたって留意すべき点が様々あります。特にホテル・旅館営業の「玄関帳場の代替措置」と、小規模簡易宿所の「施設外帳場」の概念を押さえることが重要です。6月からの住宅宿泊事業法・改正旅館業法の施行を受けても、京都では緩和がない部分も多くあります。近隣住民の方への配慮も人一倍気を遣いますし、事業参入にあたっては、1つ1つていねいに、慎重に進める必要があります。
第2部では株式会社SECAIの松浦さんにバトンタッチ。「ブランディングとは何か?」という問いに対して、具体的な事例に基づいて、何もないところからどのようにブランディングを考えていくのかという過程の説明は、とても興味深い内容でした。
東西(エリア)によってもブランディング手法には傾向にちがいがあり、例えば歴史が浅い東京やNYは「何かと何かを組み合わせることで新しいものを生み出す」という方法が多く、他方で古い歴史をもつ関西(京都)やパリにおいては、どんどんと地域の歴史を深掘りしていき、その土地から生まれるストーリーを紡ぎ、モチーフを考えたり、施設全体の個性を色付け(宿の場合は宿泊という体験を目的していく)、というのはいかにも腑に落ちる感覚がしました。
さらに、宿の運営にあたって不可欠な業務運営の話もあり、非常に内容の充実したセミナーだったと感じています高付加価値の実現を目指す参加者の皆様に、事業開発のヒントにして頂ければと思います。
セミナーは17時半に終了1時間ほどぷらっと駅周辺でお土産物を物色し、東京に帰りました