この週末は、株式会社エンジョイワークス主催「空き家再生で食べていく!」のイベントに参加しました。
株式会社エンジョイワークスは、鎌倉・葉山・逗子・湘南の不動産で、古民家のリノベーション、積極的に家づくりに参加できるスケルトンハウスを提供、一級建築事務所として設計も行っています。
国内初の小規模不動産共同特定事業者登録を完了し、空き家・遊休不動産に特化したまちづくり参加型クラウドファンディング「ハロー!RENOVATION」を展開(2019年3月に1号許可へ切替え)している、「空き家利活用」×「不動産クラウドファンディング」で先端的な取組みをしている会社です。
今回のイベントは、(株)エンジョイワークスが企画する、1ヶ月の超スパルタ合宿形式「空き家再生プロヂューサー育成プログラム」を受講者6人が、それぞれ自分の実現したい空き家活用プロジェクトを発表する内容でした。
不動産物件の選別、取材、WEB掲載、客付けから契約までの不動産取引や、カフェや宿泊施設での接客・運営実習、SNSを活用した情報発信と集客、収支計画を踏まえたコンサル業などを講義・実習でみっちり学ぶというのですからすごい
京都の友人がプログラムに参加しているということもあり、出かけました
日本でも数少ない茅葺職人である友人の西尾さんは、茅葺の古民家を活用した1棟貸しの宿の経営も行っています。
京都府南丹市美山町の茅葺の宿は、名前の通り、ため息が出るほど美しいのです。
しかし、茅葺の家は、その維持保存、管理がとても大変で、多大なコストがかかります
個人で所有し維持していくのは難しく、相続後に放置され、朽ちてしまうケースも多いとか。
そこで、多数人で所有し、利用もみんなでシェアする、次のようなファンドの仕組みを活用できたら良いですよね!
出所:日本橋くるみ行政書士事務所主催「不動産ファンドの法律とビジネス」より抜粋
1棟を所有するのはまとまった資金が必要ですし、そこに暮らすのは難しい
でも、無理のない範囲でお金を出して、年の1週間か1ヶ月利用できたら、休暇の意味も価値も高まるのではないでしょうか
雨天にもかかわらず、イベント会場は不動産オーナーや、空き家の活用に関心がある人が集まり超満員。
改めて既存建築物の利活用ニーズの高さを実感しました
プログラム参加者の発表の後、参加者も巻き込んだワークショップを行い「空き家を活用する上での課題をどうやって解決するか」について議論しました。
参加者の意識が高い
いろいろな意見が活発に飛び交って、とても楽しかったです
私も長らく既存建築物を活用した民泊・旅館業務に取り組んでいますが、空き家の利活用をプロデュースすることはとても難しいです
空き家を活用のニーズ自体はとても高く、日本全国の不動産所有者、自治体共通の課題といえますが、実際に活用するには不動産・建築に関連することはもちろん、事業計画、資金調達、施設の運営・管理から発信やコミュニティづくりまで、様々な分野を横断した幅広い知識と経験が必要です。
そのためには行政や事業者任せではなく、地域に根差したプロフェッショナル人材の育成こそが最も重要だと思います。
カピバラ好き行政書士も微力ながら、地域の空き家利活用のお役に立てるよう、民泊や不動産ファンドの法務分野で貢献していきたいと思います