旅館業申請の依頼を受けた中央区・築地6丁目のマンション(共同住宅)から、ホテルへのコンバージョン(用途変更)工事・旅館業申請も終わり、年内に無事オープンの運びとなりました!
ホテル名は、「In The Hood Tsukiji」、10階建て、築地本願寺のすぐ裏手の好立地で、建物も新しく綺麗でピカピカ東京観光の拠点にぴったりです
建築士設計事務所、施工会社、運営会社の皆様のご協力を得て完成したプロジェクトですが、もともとマンションとして建築された建物だったため、いろいろハードルもありました。(基準が厳しいことで有名な東京都中央区での申請でもあり・・・・)
まず、大きなハードルだったのが、容積率超過の問題。
マンションとして『共同住宅の容積率緩和の特例の適用』を受け、共用部の面積が容積率の算定から除外されていました。
ホテルへ用途変更すると容積率オーバーとなってしまいます。そこで、各階共用部の壁を破壊し、屋外に開放したり、備蓄倉庫を設ける大工事を行いました。工事は大変なものでしたが、壁を壊したことにより、築地本願寺を見晴らせるようになりました。ホテルの魅力UPにつながる「ケガの功名」でした。
また、旅館業法上の構造設備基準を満たすための工事各種。
東京23区内でもひときわハードルの高い中央区。玄関帳場(フロント)必置のため、1F共用部(元管理人室)にフロントを設置しました。依頼者の要望により、サーフボードをイメージして特注した、フロントデスク。
とてもお洒落で素敵です♪
フロント階には、男女別の共用トイレが必要であるため、2個増設しました。工事費用もスペース的にも、少しもったいないなあ…と個人的には思ってしまいます。
全部で18室ある客室は、それぞれテイストを変えて、モダンでスタイリッシュをコンセプトにコーディネートしました。
全ての客室に、広々と使えるキッチンがありますので、中長期の滞在にもぴったりです。客室内いガス設備がある場合は、ガス配管図の他に、ガス使用方法に関する注意書きの掲示もお忘れなく!
客室内のトイレにも流水式手洗い設備とハンドソープを設置。
洗濯機も完備されている洗面・脱衣所に続いて、浴室。もともとお風呂には追い炊き機能が付いていましたが、撤去工事を実施しました。
今までいくつもの保健所検査を経験してきたカピバラ行政書士も、『中央区!』と意気込んで、緊張してしまいました。細かい壁の凹凸までの採寸。
何はともあれ、旅館業許可も無事に取得し、引き渡しも済んでホッとしました!年末の慌ただしいオープンですが、運営会社の話によると、早くも予約が入っきたとのこと。
多大なる協力いただいた建築士の先生方、運営会社、投資会社の皆様に心より感謝・御礼申し上げます。これから、東京観光を予定する旅行者に利用してもらえたら嬉しいです♪