8月に入り、東京では危険な暑さの日々が続いています
地球温暖化を体感して、ESG(環境、社会、ガバナンス)を意識した投資行動の重要さをしみじみ考えさせられますね
さて、そんな8月最初の土曜日、カピバラ好き行政書士は、鎌倉の不動産会社で、不動産クラウドファンディング事業を手掛ける(株)エンジョイワークスさん主催のイベント
「オルタナティブな投資」とは? ~ 行政書士石井くるみさんと学ぶ不動産クラウドファンディングの最先端~ に登壇しました
※以前ご紹介したブログはこちら
35℃に近い暑さを払拭しようと、カピバラ好き行政書士は浴衣で登壇
お隣は、(株)エンジョイワークス代表の福田和則さん
熱い要望を受け、カピバラさんも一緒です
オルタナティブ3.0とは?
今回のセミナーのお題は 『オルタナティブ3.0』
読者の皆様は「オルタナティブ投資」というキーワードを耳にしたことがありますか
「オルタナティブ投資」とは、古くからある株や債権への「伝統的な投資」から進化した「新しい投資」という意味があります。
不動産の世界で例えると、「民泊」や「シェアオフィス」「コワーキングスペース」が「オルタナティブな不動産投資」と言えますね。
金融の世界のオルタナティブ(代替的な)投資は、次の3つのステージで進化してきました
すなわち・・・
オルタナティブ1.0 金融工学で生み出された「デリバティブ」を中心に、代替的な投資手段が広がった時代(投資対象は伝統的な金融商品のまま)
オルタナティブ2.0 「証券化」という新手法を用いて、不動産や債権など、代替的な投資対象(モノを裏付けとする金融商品)がプロ向けに広がった時代
オルタナティブ3.0 「証券化」と「クラウドファンディング」が融合して、代替的な投資対象が個人向けに広がっている時代
そう、不動産クラウドファンディング等が身近になってきたいま、私たちは、オルタナティブ3.0の時代を生きているのです
セミナー構成のご紹介
このブログでは特別に、セミナー構成をご紹介します。
まず、カピバラ好き行政書士が オルタナティブ3.0 時代の代表的な投資商品として、
①未上場株式 (プライベート・エクイティ)
②貸付金 (ソーシャル・レンディング)
③仮想通貨 (ビットコイン)
④航空機・船舶 (オペレーティング・リース)
⑤不動産 (不動産クラウドファンディング)
の5つを、順に解説
まず最初に取り上げたのは、ソフトバンクGが組成した、世界最強のベンチャーキャピタル 『Softbank Vision Fund (SVF)』
SVFの投資額10兆円は、世界中のベンチャーキャピタルの年間投資額8.6兆円を凌ぐ、圧倒的No.1
SVFの注目投資先であるOYO社は、私も日本の賃貸・民泊市場への進出に関してアドバイスをさせていただいているご縁があります
続いて、貸付金を対象とした「ソーシャル・レンディング」、ビットコインで有名な「仮想通貨(暗号資産)」、航空機や船舶を対象とした節税オルタナティブ商品「オペレーティング・リース」を解説
最後はいよいよ、オルタナティブ投資の本命「不動産クラウドファンディング」
代表的な商品として、
GA technologyが提供する、「3ヶ月/想定利回り8%」の Renosy
老舗マリオンが提供する、「永続型/想定利回り1.5%」の ibond
エンジョイワークが提供する、「みんなで一緒にまちづくり」 ハロー!Renovation
の3つを紹介し、それぞれの商品性を解説しました
最先端のオルタナティブ投資とは
セミナーの締めくくりとして、
個人が自らの選択で、人や社会に直接インパクトを与えることができる投資
こそが、オルタナティブ3.0 時代の最先端である旨をお話しました
これまでも、ESG(環境、社会、企業統治)や、SDGs(持続的な発展の目標)に配慮した投資の重要性は説かれていました。
しかし、従前の投資は、ESG/SDGsを目標に掲げる「企業」に対する株式/債券投資であり、投資した企業にアクションを委ねるという意味で、人や社会に対して間接的なインパクトを与えるものに過ぎませんでした。
この点、オルタナティブ3.0 では、貧困に苦しむ人々や、まちづくりに必要な不動産に、クラウドファンディングを通じて直接お金を投資できるという意味で、人や社会に個人が直接インパクトを与えることが可能となったのです
エンジョイワークスの「京都五條楽園エリア再生ファンド」とは
カピバラ好き行政書士の講演の後に、エンジョイワークス代表の福田さんが、同社の不動産クラウドファンディングの取り組みを説明
その後、現在募集中の「京都五條楽園エリア再生ファンド」について、責任者の濱口さんがプロジェクトについて説明しました
この再生ファンドの特徴としては・・・
●京都のユニークな建築物(お茶屋)を転用して、宿泊・飲食・オフィスを融合した「コ・リビング」という新しいライフスタイルを提供すること、
●物件は京都駅から徒歩圏内の好立地にあるものの、花街として栄えたことから「知られざる」エリアであること、
●女将さんを公募するなど、京都の地域に根差した運営を目指していること、
などがあり、まさに オルタナティブ3.0 時代のESG/SDGsを体現するファンドであると言えます
京都五條楽園エリア再生ファンドの詳細は、こちらをご覧ください。
交流会の様子
セミナー後は、参加者のみなさまとの交流タイム
セミナー参加者の方々からは、
「東京に住んでいる私達が京都をもっと知れるよう、案内ツアーを組んだらどうか?」
「京都というクローズドな地域で情報交換ができることをアピールした方がよい」
「運用期間終了後の手続をもっと説明したほうがよいのでは?」
など、多くの建設的な意見交換が行われていました
みんなでアイデアを出し合える和んだ雰囲気が、オルタナティブ3.0の時代を象徴していますね
また、今回のブログ写真ではご紹介できませんでしたが、セミナーにはエンジョイワークスのスタッフの皆様が大勢駆付けてくださり、猛暑にもかかわらず、終始笑顔を絶やさずに会の進行をサポートくださいました
このブログの場をお借りして、改めて御礼申し上げます
次回の「エンジョイワークス」×「カピバラ好き行政書士」のセミナーは8/23(金)の夜に開催
https://enjoystyles.jp/index.php?c=news&id=288
金曜日の夜、ぜひみんなで オルタナティブ3.0 と 不動産クラウドファンディング を語りあいましょう